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こんなに違うJALとANA

2018年 交通新聞社新書 杉浦一樹著

日本の空のライバルJALとANA。

フラッグキャリアであるJALと民間のヘリコプター会社
から世界の翼になったANAを様々な数字と歴史で両社を
比較しています。
航空会社ってとても複雑なシステムの上に成り立って
いることがよくわかります。社内も専門な職種の集まり
ですが、社外の関係者も専門に特化した会社ばかりですから。
機材(機体メーカー)の戦略、技術。コンピュータの進化、
航空行政、原油価格、など様々な変数だらけの中での
事業戦略。数十年に渡ってANAが成長し続けたのは単純に
凄いことだとわかるし、JALの破綻からの復活も素晴らしい。

まさに変化を柔軟に取り入れて、いや、変化を先取りして
柔軟な組織を作り運用していくことができるのかが、
経営の肝であり、時代に取り残されると一瞬で取り残される
どころか破綻しますからね。子供の頃、世界一だったと
思っていたパンナムはなくなり、多分初めて乗った国際線
だったノースウエストもデルタに統合。

そうそう、JALに搭乗する時には空いていればクラスJを
選択するのですが、わずか1,000円増しのクラスJが利益に
膨大に貢献している解説も納得。大きな戦略と細かな
戦術の組み合わせ、ですねえ。

最後にもう一つ。世界の空を自由に飛べるのも平和で
あるからこそ。